コフレの未来を常に模索
お客様視点がマネジメントの根幹
ここ数年で出店を加速し、全国に37店舗(2024年12月現在)を構えるまでになったのが当社フォトスタジオのひとつであるスタジオコフレ(以降「コフレ」)です。「コフレは私の生きがい」ーそう語るのはフォトスタジオDivでコフレを統括する久井部長。コフレを築き上げ、発展に尽力し続ける久井部長にインタビューを行いました。
-まずはこれまでの経歴をお聞かせください。
ブライダルフォトのカメラマンとしてキャリアをスタートした後キッズフォト業界を経験し、ずっと大切な一瞬を切り取る「写真」を仕事にしてきました。そんな中で佐野社長との偶然の出会いから当社に入社し、当初からコフレに携わらせていただき10年経ちました。店長からスタートしてマネージャーを経験し、2021年からは部長としてコフレを統括しています。
―現在は好調なコフレですが、立ち上げ期はうまくいかないことも多かったのではないでしょうか。
うまくいかないことだらけでした(笑)。最初の3年ほどは何をやっても集客に繋がらず、「苦戦」という言葉以外思い浮かばないくらい本当に苦戦しました。リブランディングを図ったのですが、それでもしばらくは苦戦の連続で。商業施設内で撮影会を行ったり地道にチラシを配ったり、とにかく少しでも認知に繋がりそうなことを泥臭く続けていました(笑)。
そういった泥臭い取り組みと並行してお客様視点に立って新たにトライしたことが2つあり、結果的にその2つが集客アップに繋がった要因の一部だと考えています。ひとつはInstagramをコフレ全体で1つのアカウントではなく店舗ごとに作成し、店舗ごとにデザインや予約状況などを発信できる運用にしたこと。当時はまだInstagramでの集客や認知活動は世の中的にそこまで活発ではなかったため社内でも様々な意見がありましたが、とにかくやれることは何でも進める選択肢しかありませんでした。もうひとつはお客様にクチコミを投稿していただくこと。クチコミも当時はあまり重視されていない中、お客様に積極的に投稿をお願いしました。
―地道な施策と新たな施策の相乗効果ですね。これらの施策が転機となったのでしょうか。
そうですね。コフレとしてもそうですが、私自身の気持ちとしても、徐々に予約が埋まる日が増え、連日満員御礼となり、売上にも繋がったことは自信になりましたし、やっと未来のことを考えられるようになったという意味でも転機になりました。
コフレを、スタジオキャラットに匹敵するブランドにする。全国100店舗展開する。これをずっと目指してきたので、次の店舗展開を視野に入れられるようになったことは非常に大きかったです。
―コフレは他ブランドと異なりフランチャイズ店も展開しています。どのような経緯でスタートしたのでしょうか。
コフレは運営面で非属人的な仕組みを確立しています。具体的に言うと、2時間制の撮影で料金体系も決まっているため、働く社員・スタッフが全員ワンシフト(休憩時間や休日を含め同じ時間でのシフト体制)で運用できています。非俗人的な仕組みだからこそ、フランチャイズ展開ができるのではないかと経営層で判断しスタートしました。ただ初めてのことなので当初は備品、衣装、教育など何一つ整っておらず、ひとつひとつ潰しながら進めていったのですが、大変でしたね(笑)。
―フランチャイズ店ならではの課題点はありますか。
現在のフランチャイズオーナーさん方は全員、本部社員と同じくらいコフレへの想いを持ってくださってます。そこは不安点はありません。一方で、直営のコフレであれば本部と店舗スタッフの間にマネージャーがいるため、伝えるべき内容をマネージャーからの言葉で正しく伝えられるのですが、対フランチャイズ店では間に立つマネージャーが不在なため、どうしてもうまく伝わりきれない場合もあります。必要な事柄を正確に伝えられる体制の整備が課題ですね。
―最後に、今後のコフレの展望を教えてください。
写真だけに捉われない新しい試みは常に考えています。今は有難いことにお客様に「選んでいただけてる」と自負していますが、選ばれている今だからこそ新たな取り組みが必要だと思っています。直近では、現在のコフレよりもさらに「非日常」や「特別感」を味わっていただけるようなスタイルの店舗を出店できるよう進めているところです。
弊社のブランドはどれももちろん大切ですが、中でもコフレは私にとって生きがいのひとつ。マネジメントする立場なのでもちろん数字も重要ですが、お客様視点は絶対に忘れずにいたいです。今後もより多くの方にコフレの空間や撮影を体験していただくために、日々お客様視点でコフレをさらに大きく成長させていきます。